我慢解放宣言

 先日、スプラトゥーン3を買って、友人とゲームをした。もともとゲームをするときは、楽しむというか、熱くなりすぎて負けた時に暴言や怒りが多々出てしまう性格で、それを友人の前では絶対に出さないように針の先まで神経を尖らせていた。

 しかし、とうとう限界を迎えてしまった。もうどうしようもなくなって、終わった後に壁を殴って破壊して、リスカをした。友人とは速攻で電話を切って、何とか人前で奇声を発さなかったのが唯一の救いか。

 僕にとってゲームは心の支えであるが、辛い記憶を呼び覚ます装置でもある。学校でも家でも一人だった僕にとって現実逃避として選んだのはもちろん手元にあるゲームで、癒しというにはあまりにも抜本的な効能は期待できなかったが、鎮痛剤のような役割だった。なぜ孤独だったかというと、僕はゲームで思い通りにならなくて怒りまくって、調子がいいときは威張る最低な子供で、皆から嫌われたからである。というか、ゲームに限らず常に怒っていたので、あだ名は「おこりんぼ」。そして、ポケモンの技で初めて「いばる」という単語の意味を知ったとき、これは僕だなって自分で言って悲しかったのを覚えている。その時の悲しみが、怒りが対人ゲームになると常に刺激され、発狂しそうになるので、ゲームで負けたりするとその時の感情を抑えなければならない。

 親に、「我慢しろ」って言われてから今まで、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっっっっっっっっっっっっっと我慢してきた。嫌なことがあっても、がまんがまん。ひどいことされてもがまんがまん。僕は、怒りを外に出しちゃいけない。出したら絶対嫌われる。皆に嫌われたら、僕は死んじゃう。だから、我慢。今思えば、小学一年生の子がずっと怒っているのは異常だし、親に何らかの原因があるのは明らかなんですけどね。まあ、案の定モラハラ夫とノイローゼヒステリック妻で家庭は液体窒素みたいに冷たく常に荒らして感じだったのは今でも覚えています。

 話を戻すと、ゲームは、僕の怒りを表出させる装置で、今回スプラ新作と友人を通してそれが壊れてしまった話です。内容上記の通りですが。

 そう。壊れてしまった。壊れたというか、壊れてよかった。もう、我慢しない。もう、我慢は、散々した。いじめも辛いことも嫌なことももう無理だよっていう心の声も全部無視して、我慢した。もう、我慢しない。これからは、もう、ゲームをやって怒りが出てきても、もう宥めたりしない。ストレートに、だす。

 

我慢解放宣言 

 

ここに表明。僕はこれから、常に怒った人になります。