「こんなもの」は私の宝もの~ポケカとトラウマとアダルトチルドレンと~

どうもひぐまです。10日以上たってしまいました。最近簡単な体幹などのエクササイズを始めたのですが、その疲れからなのか一日14時間ぐらい寝てようやく起き上がれる感じです。私の体さんはとっても扱いづらい(笑)。

 さて、この10日間に何があったかというと、ブックオフに行ってまいりました!!目的は新たなポケモンカードの出会い。私はポケモンカードのイラストが昔から好きで、半年前からちょくちょく集めています。今回は、こちらのカードさんと出会えました(一部)。

イヌ科のポケモンが特に好きで、つい買ってしまいました。だけど、これらを買うことで、トラウマが出てきたので、今回はそれを書き留めていこうと思います。

 

 

 「こんなしょうもないものに金使いやがって」

 「またゲームかよ」

 「まだポケモンなんて見てるのか」

昔からこんなことを父にしょっちゅう言われてきました。また、私の玩具を見るや否や、物凄い軽蔑した顔や険しい顔をしたり、ため息をわざとついて通り過ぎるなどもされました。されたというか、すべての反応がそれでした。モノを壊されたりはしなかったから、まだ私はましなほうだ。そう言い聞かせて生きてきました。大丈夫。

 「僕は不幸じゃない」

ご飯も服も最低限もらえるし、安心して眠れる場所もあるし、死ぬほどひもじい生活を強いられているわけじゃないから、私は幸せ。おもちゃだって取り上げられたり壊されたりしないしね。ちょっと典型的な昭和気質な家庭なだけで、周りから見たらきっと普通の家庭だから文句なんて言っちゃいけない。そう、私は不幸じゃない。私は、まだ幸せなほうなんだ。そうやって自分を否定される苦しみ考えないように、感じないようにして生きてきた。

 しかし、積み重ねというものは本当に怖くて、良くない意味での、水滴石穿。私の心は、日々の取るに足らない周りの大人のネガティブな反応や態度、言動によって死んでしまった。ポツン、ポツンと滴る泥水が、いつのまにか私の心を貫いてしまった。

私が好きになるものは、すべて恥ずかしいもの。人に言えないような醜い趣味。大人からしたら僕の興味あるもの全部「こんなもの」なんだ。

 そんな「こんなもの」の中に、当然ポケモンカードは含まれていました。「こんなもの」であるポケモンカードなんてやっていたら、だれにも褒められないし、大人になんてなれない。だから私は、年を重ねるごとに、すべて、捨てた。2Lのゴミ袋の中に、自分の「好き」を全部詰めて捨てた。遊戯王もデュエマもミラバトもお気に入りのストラップも土産でもらった大事な宝石の模造品も大好きだった人生ゲーム、ポケモンカードも全部捨てた。当然虚しくなって悲しくなって心にぽっかり穴が開いた感じがして、苦しかった。しかし、その苦しみが、嬉しくもあった。こうやって「好き」を削ぎ落して感じる痛みを乗り越えて、みんな大人になっていくんだと思った。これで大人になれるんだ。そう勘違いをした。

 その勘違いが呪縛となって、アダルトチルドレンと化してしまった現在、その呪縛を解放するために一度捨てたものを拾い上げようとポケカをまた集め始めました。ブックオフに行ったのもそういう理由が絡んでいたんですが、案の定内なる父のトラウマが出てきたんです。大好きなポケカを買って嬉しいはずなのに、何故か悲しくて虚しい気持ちにもなる。

「こんなもの買いやがって」

それが、虚しさの正体でした。悪いことやっているような感覚。今まで禁止してきたポケカを集めているので、トラウマが出てくるのは当然のことだとは思いますが、素直に「やったー」と喜べず、内なる父の言葉に圧倒されてしまう。それでも、子供を生きれなかった自分を今、何とか生きようと、頑張って買ってみました。めっちゃ怖かった!!!!!!!!!!!

 あの時、もっと自分の好きなものを大事にできて、好きなものを親が後押ししてくれて、自分のことをもう少し優先できる環境だったら、今頃こんなことにはなってなかったのかな…なんてよく考えます。だからこそ、今、その分「つらかったね」って自分にいっぱい投資してあげて、たくさん自分で自分のことを見てあげようと思います。めっちゃ難しいけどね(笑)

では、さよなら~